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1.23.2014

Sikkim











ダージリンでもちらほらモンゴロイド系を見かけたけれど、シッキム行きのジープは全員私と同じ顔の人だけだった。
チェックポストのランポでも疑われることもなく、許可証なしでいけるんじゃないかと思ったが、ちゃんと許可証をとる。
シッキムはネパール、中国、ブータンに囲まれているため、ほとんどはネパール人と、シッキムに元々いるレプチャ人、
チベット、ブータンからやってきたブティア人で主に構成されている。
民族は違うけれど、シッキムの公用語はネパール語だ。

シッキムではガントクにほど近いラニプール付近に住む友達の友達の親戚というなんとも遠いつながりの中で
私を受け入れてくれた家族のところに泊まらせてもらった。
しかしシッキムというのは顔も下界のインド人とはもちろん違うのだが、
女性の飲酒オッケー、タバコプカプカ、カジノ併設のホテルあり、若い男女のカップルが公で手をつないだり、
もちろん豚肉、牛肉食べ放題と結構自由なところだった。
身なりも、特に男の子におしゃれな子が多く、秘境なイメージだっただけに拍子抜けした。

人はかなりリベラルな感じだったけれど、シッキムという土地自体は山岳地帯にあり、
棚田があったり、梅の花が咲いていたり、田舎のような懐かしさがあった。
そうそう、ネパールにいたときのような感じ。
朝に近所の家からネパールのフォークソングが聞こえてきたときは
本当にネパールなんじゃないかと錯覚さえした。

一日半ほどしか滞在できなかったシッキムだけれど、
食べ物に、文化に、自然にいっぱい癒された。

シリグリに戻るジープではブータンのパロからやって来た家族と一緒になり、
ブータンでも有名なカルマッパがシッキムに来るからやってきたとのこと。
この家族以外にもシッキムにはブータンからの観光客が結構いました。
しかし彼らの英語の堪能さと、フレンドリーさにびっくり。しかもネパール、ヒンディー語も操れる。
まさかブータンの人に「あなた英語上手ね!ロンドンにでも留学してたの?」といわれるとは(笑)
憧れのブータンの人から言われると光栄ですが。
その家族によるとブータンを訪れる日本人は他の旅行者よりも多いそうで、
ブータンにNGOとして働いている女性も日本人だわといっていました。

途中、カリンポン付近の川を渡るときに「ちょっとドライバーさん止めて」といって、
橋の欄干から、お菓子のタッパーに入った袋いくつかを川に落とし始めました。
そして1分くらいしてそそくさとジープに戻ってきました。
何をしてたのと聞くと、彼女のご主人が2年前に亡くなったので、その灰を撒いてたの、と。
カルマッパに会いに来たのも、ご主人の供養をしてもらうためだったらしい。
しかしお祈りの儀式もなしに、道中の名も知らぬ川に流され、しかもお菓子のタッパに詰め込まれていたご主人(笑)
ヒンズー教もお墓という概念がなく遺灰を川に流しますが、仏教も死は通過点であり、肉体に固執することがないみたいで、なかなかおもしろいというか、不思議な光景でした。

最後は途中の休憩所でブータンのお札、ニュルタムを見せてもらい20ニュルタムだけ交換してもらいました。為替はインドとまったく同じなんだそうな。

あー、いつかブータンに行きたい!
ブータンにいけなくてもブータンに限りなく近いシッキムにはまた戻って来たいなぁ。






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