イケメンのゲストハウスのマネージャーにコーヒー農園を案内してもらいました。
農園含む、ゲストハウスオーナーはタンザニアにいるそうで、彼は7年前からここで働いてるそう。
農園は大変大きいためブロックごとに分かれており、ブロックとブロックの間には小さな道
(といってもちゃんとした道ではなく、人が歩いているから草が生えていないだけ)があるので、
ブロックの境目が分かりやすくなっています。
(といってもちゃんとした道ではなく、人が歩いているから草が生えていないだけ)があるので、
ブロックの境目が分かりやすくなっています。
約35エーカーある農園では毎年麻袋400-500袋ほどのコーヒー豆が収穫されるそうです。
ここではアラビカ種とロブスタ種のコーヒーが栽培されており、収穫は12月から3月頃まで行われます。
12月から先にアラビカ豆の収穫が行われため、アラビカ豆を見ることはできませんでしたが、
私が行ったときはロブスタ豆の収穫ピークを迎えていました。
Coffee Board of Indiaの情報によると、インドではやはり品種として病気にも強いロブスタ種の栽培が圧倒的で、
全体でみても去年の収穫量がアラビカ豆が98,000トンに対し、
ロブスタ豆が229,000トンとのリポートが出ています。
クールグのあるKogadu地方だけで見てもやはりロブスタ種が多いそうです。
ブラックコーヒーはアラビカ種のほうが飲みやすいのですが、ロブスタ種は苦味が強い分、
南インドのフィルターコーヒー用として最適なので、国内市場にも良く出回っています。
アラビカ豆が小ぶりな実に対し、ロブスタの実は少し大きめ。
アラクのコーヒー農園で見れなかった実がやっと見れました!
コーヒーの花も咲いていたのですが、ジャスミンのようないいにおいがしました。
胡椒ももりもり生えてます。
採れた実は一度、写真正面の水槽に投入されます。
未熟な実や病気にかかった実、豆がひとつしかない実(ピーベリーと呼びます、通常ひとつの実にコーヒー豆は2つ)などは
比重が軽いので上に浮いてきます。浮いてきた実は右側のセクターへ流れ、完熟した実は下に沈み、
完熟した実のみ精選されます。
こちらの農園では実を乾燥させたものと、パーチメント(薄皮)がついた生豆の状態のものを出荷しているようです。
上の写真は完熟した実を天日干ししているところ。
2週間くらいこの状態にするそう。この方法は一般的にはナチュラル式(乾燥式)と呼ばれているらしく、
酸味が抑えられ甘みが増すそうだ。
パーチメントの場合は、まず機械で実(パルプ)を取り除き、
水のなかに豆を浸し、一日発酵させた後に周りのヌメヌメした部分を落とします。
この方法は一般的にはフリーウォッシュド式(水洗式)とよばれているそうな。
洗い流したあとは、こちらも天日干し。
パーチメントのままのほうが品質が保たれるとのことで、
この状態で出荷します。
取り除いたパルプ。すごい量です。
発酵してるからすごいにおい
パルプと搾り取ったジュースなどは廃棄せず、また肥料として再利用されているようです。
肥溜めが決まった場所にあり、こちらにジュースなどが流れてきます。
これまたCoffee Board of India のデータから。コーヒー農園の分布率を見てみると
やはりカルナータカ州が圧倒的で、全体の農園(ヘクタール換算)のうち、
54%がカルナータカ州にあります。
もうほとんどカルナータカ産ですね。次にケララ、タミルナドゥと続きます。
またインドのコーヒー輸出相手国トップ10は以下の通り(昨年度)
1位 イタリア 59968t(21.17%)
2位 ドイツ 26190t (9.24%)
3位 ロシア 22460t (7.93%)
4位 トルコ 15878t (5.6%)
5位 ベルギー 12209t (4.31%)
6位 インドネシア 8869t (3.13%)
7位 スロヴェニア 8535t (3.01%)
8位 マレーシア 7173t (2.53%)
9位 ウクライナ 7144t (2.52%)
10位 リベリア 6588t (2.33%)
日本はというと33位の1670トン、全体輸出量の0.59%だそうです。
やっぱりヨーロッパ向けが多いですね。
マネージャーの男の子によると、コーヒー栽培は土地柄、
急斜面にコーヒーを栽培することが多く、作業が大変なため、年々働く人が減ってきているそう。
ブラジルなどは機械使う中、まだまだハンドピックで作業のインド。
もっとインドコーヒーの価値が広まって、働く人にも恩恵が受けられるようになればいいのですが。
なるべく私もインド産の豆(というか、巷ではほとんどインド産しか売ってない)を買うようにしたいです。
いやぁ、しかしやっとコーヒー豆から、精製工程まで見学できて満足でした。
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