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2.21.2014

Telangana and Andhra




昨日正式にテランガナ州の独立案が正式にRajya Sabha(上院)で可決された。
Lok Sabha(下院)では、テランガナ独立反対派の議員が議会で唐辛子スプレーを撒き散らしたり、
不具合だったのか、意図的だったのか議会のテレビ中継がされなかったりと前代未聞の混乱続きだった。

インド独立後から分離を訴えていたテランガナの人たち。選挙が近づく度にいろんな政党から独立の公約を掲げて、分離について争ってきたが、
2009年に与党の国民議会派(以下Congress)がテランガナ州分離にゴーサインを出したことから、
運動が加速し去年はストライキも頻発し、会社に行けなかったりと個人的にもこの騒動で散々振り回された。

最近、次期与党・首相に期待されているインド人民党(BJP)でリーダーシップを発揮するModiさんが出てきたことや、デリー議会選挙で新党だったにも関わらず大勝した庶民党(AAP)などの脅威もあったためか、今回のCongressの決定はかなり強行だったように思う。
いくら4月の選挙に向けて議席を獲得したいとは言え、
財政問題や、アンドラ2大大河のGodavariとKrishna川の分割、教育、土地問題などの十分な議論がされずに決まってしまったため、
アンドラ側の人がどうも不利に感じてしまうような決定だった。これじゃテランガナ側はわからないけれど、
少なくともアンドラ側ではCongressが票を獲得することはこの先ないだろうと思う。

元々テランガナの人が分離を求める理由というのが、ハイデラバードはいまやインドでも屈指のIT都市となって発展しているのに、テランガナ以外の人(つまりアンドラ出身者)が、ハイデラで彼らの仕事を取ってしまい、テランガナの人が恩恵を受けられないということなのだ。
しかし、ハイデラバードはアンドラ出身者の努力と助けもあって発展した都市なのに、
テランガナ推進派のTRS党の党首が「アンドラの人はテランガナから出て行くべき、テランガナにある土地もテランガナのもの」
などとジャイアンみたいなことを平気で言っていて、
こんな子供みたいな理由で分離が決定されたというのが驚きだった。

分離が決まったあとは「アンドラもテランガナも兄弟なのだから手を取り合って素晴らしい州にしよう、差別はしない」と、
手のひらを返したようなコメントをしていたが、民間レベルではハイデラでアンドラ出身者に対する嫌がらせが既に始まっている。
この先もアンドラ出身者がハイデラで就職できなかったりというようなこともでてくるだろう。
個人的には併合してから60年以上も経ってる上に、言語も同じなのに分割するメリットがまったくわからない。

しかもこれに続けとダージリンのゴルカ独立運動もこれから活発し、
そのほかの分離を求める地域もきっともっと出てくるだろう。

しかし、このような感情論で州をいちいち分割していたら、ただでさえ広い土地に、莫大な人口を抱えるインド、権力を持った政治家がさらに増え、
インド特有の汚職が蔓延り、統制も利かなくなるんじゃないだろうかと心配になる。

アンドラプラデッシュが分割したら、将来的にはバイザックが州都になるのかな・・・。
発展するころにはここにはいないだろうなぁ。






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